【種徳美術館】花鳥図展を紹介 Part2

僕ホタピー!!
今日は、前回の【種徳美術館】花鳥図展を紹介 Part1に引き続きPart2をお送りしまーす♪
では、前回のPart1で予告していた大作からの紹介だよ。



※作者の紹介は美術館で配布しているパンフレットより抜粋していますので転載等はお控え願います。
※写真は許可を得て撮影していますので、無断転載や直接リンク等はお控え願います。



作者:無銘(作者不明)
画題:叢竹花鳥図屏風六曲一双(県重要文化財
[f:id:koorinohotapi:20110117110158j:image]


その迫力に圧倒される屏風だったよ。
力強さが伝わってくる屏風で、決して大きいからとかではなくて描かれている絵から力強さを感じるんだ。
こんな屏風が和室に飾ってあったらお殿様気分になれそうだね。
●作者の紹介●
桃山時代の金碧障壁画(きんぺきしょうへきが ※1)の作風を伝え花鳥図屏風の中でも画題まれな佳作。
篠竹、梅、雉鳩、椿などを配し、叢る篠竹の配置に並々ならぬ作者の力量がうかがえる。

※1金碧障壁画:金箔(きんぱく)を押し、その上に絵を描いた障壁画。桃山時代に盛行



作者:渡辺省亭わたなべせいてい
画題:十二枚花写し(12幅対)
*1月:松  2月:梅  3月:桜  4月:柳
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*5月:菖蒲  6月:柏  7月:竹  :8月:月
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*9月:柿  10月:稲  11月:葦  12月:寒牡丹
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[http://d.hatena.ne.jp/koorinohotapi/20110114/p1:title=【種徳美術館】花鳥図展を紹介 Part1]でも紹介した「渡辺省亭」の作品だよ。
Part1では、同じ画題である12ヶ月を描いた川端玉章の「花鳥12ヶ月」を紹介したね。
各月々でテーマに選ぶ題材が異なるけれども、1月、4月、8月は同じテーマで書いているんだ。同じテーマなのに印象がまったく違って面白いね。
でも、絵から受ける印象は違えども、テーマは○月ですっていわれると、どちらも「うんうん」と納得してしまうから不思議。
絵の作者は、1年をどんな風に受け止めているのか感じられて、自分の思い描いている1年とくらべたりするのもいいかもしれないね。
川端玉章と渡辺省亭の花鳥図は対面するように展示されているから、それぞれの違いを楽しむのもオススメだよ。
みんなはどっちの絵が好みかな?
●作者の紹介●
明治11年パリ万国博覧会に際して渡仏し、西洋の美術事情を実見する。
日本で最初の絵画留学生で、洒脱な筆致に洋風を加味した色彩鮮やかな花鳥図を得意とした。
海外でも花鳥図は高い評価を得た。



作者:田崎早雲たざきそううん
画題:富士山(額)
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光と影の描写がはっきりしているからとても立体感と迫力を感じたよ。
富士山の大きさも伝わってくるような感じがしたよ。
●作者の紹介●
栃木足利の藩士
豪放磊落(ごうほうらいらく)と形容された青年期に己の絵を貶す相手には拳骨で殴りつけて「あばれ梅渓」のあだ名をもらったとされる。
画を学ぶために脱藩、諸国を遊歴し独学で学ぶ。
谷文晁・渡辺崋山の筆意を学び沈南蘋をに倣う。





紹介した作品の他にもすばらしい作品がたくさん飾ってあるよ。
花鳥図展は平成23年3月29日(火)まで開催されているよ。
まだ見たことがない人や、興味を持った人は[http://www1a.biglobe.ne.jp/shutoku/:title=種徳美術館]に足を運んでみてね。



花鳥図展平成23年1月4日(火)〜
平成23年3月29日(火)
所在地〒969−1617
福島県伊達郡桑折町字陣屋12番地
桑折町文化記念館内 (旧伊達郡役所隣)
TEL024−582−5507
開館時間午前9時〜午後5時 (最終入館は午後4時30分まで)
休館日毎週月曜日(月曜日が祝祭日の場合は火曜日)
祝祭日の翌日、展示替え期間、年末年始
観覧料 一般・大学生:200円
高校生:100円
小中学生:50円
※団体 20名以上で2割引
交通案内JR東北本線桑折駅下車 徒歩15分
東北自動車道国見インターより国道4号線を東京・福島方面に向けて車で10分

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