【桑折駅】JR桑折駅の意外と知らない事を発見！！

こんにちは、ホタピーだよ。
今日は桑折駅へやってきました〜！！
実は今まで何気なく見ていたものが、思わず「ほっほぅ〜」と頷いちゃうほどのものだった事が判明したからなんだ。
さて、それは何でしょうか？

答えはこれですっ！！

１番線と２番線をつなぐ跨線橋だね。
えっ…？って思った人挙手！！
僕も最初はそう思ったんだよ。
でもね、でもね……。一見するとただの跨線橋だけど、すごい秘密が隠されていたんだよ。

ジャンっ！！

さぁ、これでピンときた人がいるかな？？
まだわからない人は骨組みに注目！！
もっと寄ってみるよ。

何か数字が浮き出ているのがわかるかな？
この形を見てわかった人もいると思うけど、この骨組みの正体はこれだよ。

そう、線路なんだ。
そして何がすごいかって、骨組みに使われている線路にある数字、これはこの線路の誕生年なんだ。
と、いうことは……。ちょっと読みづらいけれど、さっきの線路は１８８５年生まれって事になるんだ。
今から１２６年前といえば明治１８年！！
明治といえば江戸が終わってすぐじゃないかっ！！なんだかびっくり。
そして、よく探してみるとさっきの箇所以外にも線路の製造年が記載されているものがたくさんあるんだ。
色々写真に撮ってきたから紹介するね。
まずはこれから

これも１８８５年（明治１８年）製だね。
ＫＲＵＰＰ　１８８５　Ｎ.Ｔ.Ｋって書いてある。
くるっぷ？？なんだか鳩の鳴き声みたい。

お次はこれ

これは１８９３年（明治２６年）製。
今までのものよりも少し後のものみたい。
「ＢＡＲＲＯＷ.　ＳＴＥＥＬ.　ＳＮ　１６６　１８９３　ＩＲＩ」って書いてある。
ばーろー　すてぃーるって読むのかな？？

そしてこれ

この２つは１８８６年（明治１９年）製。
なんて書いてあるかはっきりわかるね。
一番はっきり見えるのは１８８６年のものが多いみたい。
「ＵＮＩＯＮ　Ｄ　１８８６　Ｎ.Ｔ.Ｋ.」って書いてある。
ユニオンでいいのかなぁ？でも統合って意味になっちゃうね。

ＫＲＵＰＰにＢＡＲＲＯＷやＵＮＩＯＮあまり聞きなれない言葉が出てきたけれど、不明のままで終わるのはホタピー日記じゃないっ！！と言うことでちょっとだけ調べたよ♪♪
ＫＲＵＰＰ／ＢＡＲＲＯＷ／ＵＮＩＯＮは会社名だった事が判明。
それぞれのレールについて軽くまとめてみたから興味のある人は見てみてね☆

KRUPP（クルップ社）
国	ドイツ
その他	1811年11月20日：Friedrich Krupp（フリードリッヒ・クルップ）氏により設立刻印の字体が非常に大きい
UNION（ウニオン社）
国	ドイツ
その他	正式会社名： Union A.G. fur (uはウムラウト) Bergbau u. Stahi Industrie zu Dortmund 初期のものには、Dの文字が入ったものがあり、これは、「ドルトムントを表わすDの文字
Ｂａｒｒｏｗ（バーロウ社）
国	イギリス
その他	正式会社名： Barrow Hematite Steel Co. Ltd 1963年に閉鎖，小さな製鉄工場も1984年までに閉鎖とのこと
レールの情報は以下のサイトで調べたよ。他にも色々載っているから興味がある人は見てみてね。 http://homepage1.nifty.com/arashi/fururail/6makers.html

レールが現役で線路として活躍していた頃は蒸気機関車が走っていたんだよ。
明治の時代の人々の足となっていた蒸気機関車を支えた後は駅を利用する人を支えているなんて、なんだか感動しちゃうな。
使わなくなった線路を跨線橋の骨組みとして利用するなんてある意味でエコの発想だよね。
とても頑丈そうだし♪♪

そして、昔の線路の相棒とも言えるものがもう一つ。
それは駅舎の隣に建っているレンガ造りの建物だよ。

この建物は油庫なんだ。
油庫は灯火類のための油を収納しておくものだったみたい。
だから耐火性の強いレンガ造りなんだろうね。
古い時代に開通した路線では、その当時の油庫が残っているところが結構あるんだって。
ということは、あのレールたちと同じ年くらいなのかな？？

実は桑折駅って伊達郡の中では１番早く開業した駅なんだ。
そんな桑折駅の現在は、単式ホーム１面１線と島式ホーム１面２線で計２面３線となっているんだ。
　
島式ホームの左右をはさむように線路があるんだ。
あ、ちょうど下り電車のオシリが写っちゃった。
３線あるうちの真ん中はちょっとサビサビの線路で、僕達が利用する電車では使わない線路なんだ。
でもこのさびた色もまた良い味を出しているよね。
こんな長い間ずっと僕達を見守り交通を支えてくれた桑折駅、その中には新しい魅力が眠っているかもしれないよ。