【桑折お散歩録】冬の終わりの春を探して

僕ホタピー、こんにちは。
3月は“花月”とか“夢見月”とも呼ばれるそうだけど、
それだけ春のイメージが強い月ってことなんだろうね。
花いっぱいの季節が今から待ち遠しいなぁ。


ついに関東地方でも春一番が観測されたらしいね。
東北地方では残念ながら、まだまだ春より冬の方が優勢なんだけど、
こんな風に天気のいい日は、寒さもだいぶ和らいで、
春はもう近いんだな〜って実感できる気がするよ。
よ〜し、
せっかく雪も溶けてきたことだし今回は、そろそろ感じられる春を探して、
雪の残る町を歩いてみるかな〜。



あっ、さっそく春っぽいもの発見!
黄色い花に目を留めて、近寄ってみたらふんわりと花の香りが漂っていたよ。
これはロウバイの一種かな?
透けるような黄色い花びらがキレイだねぇ。


生垣に見つけた赤い花は、今にも咲きそうな様子だったよ。
これは多分ツバキだと思うんだけど、ツバキにも色んな種類があるみたいだよね。
咲きかけで、ちょっと種類までは分からないなぁ。
もしかしたらツバキじゃなくてサザンカだったりして。


あ〜っ、オオイヌノフグリだぁ。
やっぱり、早春の花といったらこの花だよね。
もともとはヨーロッパ原産の外来種だったっていう話だけど、
もうすっかり日本に定着しちゃってるよねぇ。
今じゃ春にこの花を見ないと、なんだか物足りない気がするくらい、
普通に見かける花だしね〜。


電線の上でにぎやかなのは、冬によく見るムクドリ達。
冬の間中大騒ぎだったムクドリ達も、
そろそろ群れをつくるのをやめて、バラバラに暮らし始める時期だね。
なんだか丸く毛羽立ってるみたいだけど、やっぱりまだまだ吹く風は寒いよねぇ。


お花を探しながらいつものように「陣屋の杜公園」に来てみたんだけど、
雪が溶けたら出てくる出てくる・・・
マツボックリがいっぱいだったよ。
まるで秋の終わりみたいな風景だよね。


ふと足元を見てみたら、おやぁ?
なんだか鳥の巣っぽいものが落ちてるよ。

いや、違うね。
どう見ても鳥の巣だったね。
使い終わった鳥の巣って大半はもう使われないらしいし、
この巣ももう、お役御免ってところかな?
いったいどんなヒナたちが、この中で大きくなって巣立って行ったんだろうね。


キレイな鳴き声に空を見上げると、小鳥たちが興味深げにこっちをのぞき込んでいたよ。
あのネクタイっぽい模様は、確かシジュウカラだった気がするなぁ。
もしかして、さっき見た巣の住人さんですかぁ〜?


遠くの吾妻山には、そろそろ見えてきた春の気配。
“種まきウサギ”こと“雪ウサギ”が、夕暮れオレンジに染まりかけていたよ。
最近はだいぶ暖かくなってきたし、“雪ウサギ”もはっきり見えるようになってきたなぁ。
「分からないよっ」て人、こんな感じのウサギさんだよ〜。

割と有名な話だけど、このあたりの人はあの“雪ウサギ”が見えてきたら、
「ああそろそろ春だな〜」って実感するんだよね。
あのウサギがもっとはっきり形になるころには、
きっと町もキレイな花でいっぱいになっているんだろうな〜。